1-0 ギターがおしえてくれた大事なこと

どんな時もなぜか心を惹かれる存在ってありますか?

僕にとって、それはギターでした。

中学2年生の終わり、GLAYのギターソロに心を惹かれてエレキギターを始めました。

ただし、ギターが好きだったけど、得意ではなかった。

ギターといる時はコンプレックスがいつも付いてくるし、できない事が多くてモヤモヤすることも多い。

「なんでギターを好きになったんだろう」「ギターへの執着がなくなれば、もっとラクに生きられるかもしれないのに」と思う事もよくあります。

でも、好き。

「生きること」を手放せなかったように、「ギターが好き」も手放せませんでした。

だったらそれを大事にしよう。

”ギターが好き”に一生懸命になろう。

”ギターが好き”を世界に役立てよう。

そう思って、22歳の頃、当時働いていた美容室を辞めて「プロギタリストとして生きていく」と決めました。

プロギタリストとして生きていくと覚悟を決めたはいいものの、当然、すんなりと道は開けません。

逆境の連続です。

「生きること」と同じように「”ギターが好き”を大事にすること」も大変なようです。

でもやっぱり、どちらも諦めたくありません。

そう思いながら、プロギタリストとしての活動を15年続けています。

諦めずに淡々と自分の道を進み続ければ、だんだんと道は開ける。

少しずつそう思えるようになってきました。

才能も自信も経験もないと思って、大好きなギターと生きていくことを一度は諦めたけれど、今でもなんとかプロギタリストを続けられています。

「自分なんて」と弱気になることもしょっちゅうですが、自分のギターの音色を求めてくれる人と沢山出会えました。

自分のギターの音を聴いて涙を流して喜んでくれる人もいるし、自分をギターの先生として求めてくれる人もいる。

昔は世界は厳しいと思っていましたが、心を開けば世界は優しいようです。

心を開けば、本当に世界はやさしい。

「好きなこと、大事にしたいものを大事に。自信のなさや境遇はハンデではない。世界はやさしい。」

僕はこのような考え方を大事に、日々を生きるようにしています。

そして、この考え方を大事にできるようになってから、ずいぶん生きやすくなった気がします。

これからしばらく、自分のストーリーを投稿していこうと思いますが、これらのメッセージが少しでもあなたの胸に届くことを願って、文章を綴ります。