1-4 宏介へ

宏介へ

お父さんとお母さんのことで宏介たちに寂しい思いをさせて申し訳ないと思っています
宏介へ伝えておきたいことがあるので手紙を書きます

お父さんとお母さんは離婚してもう他人になってしまったけど
今からどうなっても永遠に宏介のお母さんはお母さん、お父さんはお父さんに代わりはありません

いつでも宏介たちのことで何かあれば協力を惜しまないとお母さんと約束しています
お父さんは直接宏介たちと一緒にはいれないけれど、いつもあなたたちのことを考えています

宏介は心がやさしいけれど人に流されやすい弱い面があるので気をつけて
自分一人で勝手に生きていると思われないように
いつもみんなから見守られて生きていることを忘れないように

自分のことばかり考えないで人に思いやりを持つことを心がければ
そしてずるい人間にならなければ
いつでも人の為に何かできることを心がけていれば
キッと宏介は立派な人間になれるとお父さんは確信しています

お父さんたちの宏介たちに対する育て方考え方はお母さんのそれと考えが違っていたけれど
宏介たちを愛することは二人一緒です

困ったこと、悩みがあればいつでも相談に来てください
男同士として宏介の相談に乗る用意はいつでもしています

家族を守れるような人間になってください
それでは元気で

おとうさんより