2-0 心機一転

2008年の3月までで「シエラ」を辞めさせてもらい、4月から新しい生活が始まった。

2008年はどういう年だったのだろうと振り返ったら、リーマンショックが起こった年だった。

ナンテコッタイ!

すごい時期に決心したもんだ。

他にも、iPhoneが発売されたり、初のアフリカ系・米大統領のオバマ大統領が誕生したり、1990年代の音楽シーンを牽引していた小室哲哉さんが逮捕されたりと、時代の変化を感じるような年だったと思う。

そんな年に、僕は美容師を辞め「プロギタリストとして生きていく」スタートを切ることになった。

大学に進んだ同級生たちは新卒社会人1年目となる、23歳の年だ。

 

美容師を辞めさせてもらったタイミングで、引越しをした。

僕はこの頃、父と生活をするようになっていたので、父も一緒だ。

数年前に母親の元を飛び出して、父のところへ転がり込んだ。

僕が父のところへ転がり込んでからしばらくして、一緒に住んでいた父方のじいちゃんが亡くなっていたので、父と2人暮らし。

学生時代を長く過ごした古賀を離れ、父の地元である博多に住むことになった。

福岡県福岡市博多区。

僕が世界で一番好きな土地かもしれない。

引越しが多く、どこを故郷と呼べばいいのか分からない僕にとって、小さい頃からよく通っていた博多は、一番自分の故郷という感覚に近い。僕の本籍地も博多区古門戸町にある。

アルバイトも見つけた。

専門学生時代にもバイトをさせてもらっていたスポーツクラブ・ルネサンスで、またスイミングコーチをさせてもらうことになった。

バイト先は福岡市内。古賀から博多に引っ越して通いやすくなった。ラッキー。

そして、美容師の時に出会った憧れのギタリスト・内山覚さんから、ギターレッスンを受けることにもなったんだ!

なんか流れがいいぞ。