A=440。チューナーで表示される数字が気になったことはありませんか?
単に440とか、440Hzの場合もあるかもしれませんが、今回は、チューニングの時に大事な考え方「A=440」の意味について説明します!
気になってた人も、全く気付いてもなかった人にも役立つ音楽の豆知識。
できるだけ簡単に説明するので、かるーい気持ちで読んでみてください♪
A=440とは、周波数と音名の関係を表したもの
まずはチューナーを見て画面を確認してみましょう。どのチューナーでも、この写真のように440という数字が表示されていると思います。
たまに441や442、間違ってボタンを触ってしまって430番代や450番代になってる事ががあるかもしれませんが、とりあえず440に戻しておきましょう♪
Hzについて
Hzは周波数という意味です。周波数とは音の高さを表す単位で、一秒間に何回、空気が振動したかを表します。
音は空気が振動すると鳴るしくみなのでこういう表し方なんですね。
ちなみに、たくさん振動すると(Hz数が大きければ)高い音、少ない振動数(Hz数が小さければ)低い音になります。
Aについて
次はAっていうのがどういう意味かなんですが、答えは超カンタン♪
Aというのはラを英語で表しただけのこと。
ドレミファソラシドはイタリア語で、それを英語で表そうと思ったらCDEFGABCという風になるんですね。なぜCがドとなるのかは…
説明すると少し長くなりそうなのでまた今度。
「A」が何なのか分からないと難しく感じてしまいますが、仕組みをしればとてもシンプルですよね~。僕はこれを知るまで1年半くらいかかり、ずっと悩み続けてましたw
ちなみにドレミファソラシドには日本語バージョンもあり…
ハニホヘトイロハと表します。
なんとなく聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
A=440について
以上のことを踏まえると、もうお分かりかもしれませんが、A=440というのは「ラ」の音を440Hzに合わせてチューニングしようね、という意味なんです。
「ラ」は「ラ」しかないだろ!
と僕は昔、意味が分からなかったんですが、同じ「ラ」でも、国や時代によって微妙に高さ(Hz)は違うんですね。
同じ歌が収録されてる2つの音源。
別々に聞いたら同じメロディに聞こえても、聴き比べてみるとかな~り音程が違い、変に聞こえることってよくあるんです。
一緒に演奏する時、みんな微妙に音程が違ったら気持ち悪いから、チューナーはそこまで合わせれる機能が付いてるんです。
A=440の歴史
Aを440Hzで統一しよう、という決まりができたのは国際化が進んだ1900年代に入ってから。
- 1925年 アメリカ政府
- 1939年 ロンドン国際会議
- 1953年 ISO(国際標準化機構)
によってルールが決められました。
それ以前の歴史ではA=370~560なんかも合ったそうで、ホントに様々って感じですね。ちょっと例を挙げると…
- 古代エジプトやギリシアではA=432
- 戦前の日本ではA=435
- ルネサンス期ではA=466
- バロック時代後期ではA=392
実際に色んな音を聴き比べてみたくなっちゃいます。
現在でも日本のクラシック系の人はA=442で合わせたり、A=432はヒーリング効果がものすごく高いと言われたりしていて、知れば知るほど奥が深いなぁ~と思います。
まとめ
オリジナリティ重視の人はチューニングの周波数から変えてみては?
でも、くれぐれもバンド演奏の時に自分だけオリジナル周波数ではやらないようにご注意を。誰か気絶するような不協和音が出るかもしれません…w
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