オープンチューニングとは、何も押さえなくても狙ったコードの音が出るように変えたキューニングのこと。
ギターは「弦のチューニングを変えやすい」「開放弦に独特の美しい響きがある」という特性から、様々なチューニングで演奏される事がよくあります。
しかし、ギターを長年弾いていても、レギュラーチューニング(1弦からE,B,G,D,A,E,のやつ)でしかプレイをしたことがないという人は多いんじゃないでしょうか?
今回は様々なタイプがあるギターのチューニングから、オープンチューニングに絞ってご紹介。
オープンチューニングをすることで、弾きやすくなったり独特の美しい響きを出せるようになりますよ♪
さらに、普段の運指でも鳴る音が変わるので新しい響きと出会え、インスピレーションも湧いてくるかもしれません。
慣れればいい事だらけのオープンチューニング。ぜひお試しあれ!
目次
オープンチューニングまとめ
オープンチューニングというのは、何も押さえなくても主にメジャーコードの音が出るチューニングの事を指し、G、A、D、Eのオープンチューニングが有名です。
ブルースでよく使われる奏法「スライド・ギター」の際に使われることが多く、ブルースギタリストを中心に有名ギタープレイヤーでも使用する人が多いです。
設定方法は簡単!
チューナーとそれぞれの表を見ながら、各弦を指定された音に合わせていくだけ。
それぞれのチューニング方法と、オープンチューニングを使っている有名ギタープレイヤーもご紹介しています。
オープンG・Aチューニング
まずは、オープンGとオープンAのチューニングから。レギュラーチューニングからほんのちょっと設定を変えるだけで、すぐに鳴らすことができます。
更に、この2つのチューニングはそれぞれの弦に割り当てられる関係性が同一で、どちらも同じ運指を使うことができます。
※オープンGで「G」のコードを鳴らす時と、オープンAで「A」のコードを鳴らす時は同じ押さえ方。
オープンGチューニングで有名なギタリストは、何と言ってもローリング・ストーンズのキース・リチャーズ。演奏中に左手をサボり、タバコが吸えるからだとか…w
キース・リチャーズの演奏を解説している動画があったので紹介しておきます。
英語ですが、プレイを見るだけでも参考になるはずです♪
オープンAのチューニングを使う有名ギタリストは、伝説のブルースギタリスト、ロバート・ジョンソンやマディー・ウォータース、エリッククラプトンなどが有名です。
この方の動画の冒頭でオープンAの演奏を聴くことができます。
分かりやすい動画を作ってくれているんですが、演奏自体はちょっと力が入ってぎこちない感じなので見本にし過ぎない方がいいかもしれません…
また、オープンGとAではそれぞれ2弦を半音下げると、オープンGmとAmチューニングに変更することも可能です。
オープンD・Eチューニング
オープンDとEも、それぞれの弦の音の関係性は同じで、一緒の運指を使うことができます。この2つも、レギュラーチューニングからほんの少しずつだけ設定を変えるだけなので簡単です。
また、この2つのオープンコードは、それぞれ3弦を半音下げるとオープンDmとEmに変わります。
オープンDを使う有名ギタリスト(アーティスト)はボブ・ディランやジョニ・ミッチェルが有名です。
以下の動画ではボブ・ディランがオープンDチューニングで演奏している「Corrina Corrina」を聴くことができます。
また、英語ですがこの動画ではオープンDチューニングの演奏を分かりやすく紹介してくれています。
英語が分からなくても、意味は分かると思うのでオススメです。
そしてオープンEチューニングで有名なギタリストと言えば何と言ってもデュアン・オールマンとデレク・トラックス!
どちらもスライド・ギターの名手で、唸るようなギターを弾きます。聴いたことが無い人は絶対要チェックです!
他にもある変則チューニングとスラックキーギター
その他のオープンチューニングで有名なものと言えば上の2つ。通称「ダドガド」チューニングと「ダデッド」チューニングです。
それぞれオープンDと3弦のチューニングが違うだけなんですが、独特の響きを生み出しています。民族的な雰囲気やアイリッシュ、ケルティックな響きという表現が似合いそうです。
このチューニングをして適当に鳴らしてみるだけで、それっぽい音が出るので、変則チューニングを初めて試すのには最適なチューニングかもしれません。
「DADGAD」の「ダドガド」チューニング
「ダドガド」チューニングは結構有名で、民族的な響きを持っています。
鳴らしてみるとすぐに分かると思うんですが、アイリッシュ・ケルティックという言葉がぴったりな雰囲気。
押尾コータローさんやレッド・ツェッペリンで有名なチューニングです。
また、ギターでインドの「シタール」風の演奏がしたい時にもこの「ダドガド」チューニングが最適です♪
1弦のみでメロディを弾きながら、他の開放弦を適当なタイミングで鳴らすとシタール風の独特な雰囲気を醸し出すことができますよ(あくまでも”風”ですが…)
この動画では小沼ようすけさんの独特な演奏を聞くことができます。
「DADEAD」の「ダデッド」チューニング
「ダデッド」チューニングは民族的な雰囲気と、少しダークな印象を感じることもあるチューニングです。
このチューニングはあまり使われるのを聴いたことが無いんですが…
イギリスのギタリスト、John Renbournの「ペリカン」という曲で聴くことができるようです。
スラックキーギター
あと、これはチューニングの種類ではないんですが…
ハワイアン・ミュージックでは変則チューニングの事を「スラックキーギター」と独特の呼び方をします。スラックキーギター=変則チューニング(※正確には奏法も含めたもの)という意味です。
さらにスラックキーギターでは、それぞれのチューニングにオリジナルの名称が付いていて使い分けられるとか。
例えば「タロパッチ」と言えば、オープンGと同じチューニング。正確には、更にその中でもいくつかの組み合わせがあるらしいんですが、奥が深いので説明はこの辺で…
ちなみに、スラックキーギターはこんな感じ
まとめ
プレイだけじゃなく、チューニングに意識を向けてみても新しい世界が広がりますね♪
オープンチューニングでオススメなのは、まずはあれこれ考えず、ただただ弾いてみて響きを楽しんでみること。少しずつコツを掴めるはずです。
また、オープンチューニングで遊ぶことで、普段のプレイにも影響大。いいことだらけのオープンチューニング。ぜひ楽しんでみて下さい!
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