ギターの練習中、上手になりたいという気持とはウラハラに、モチベーションが上がらず自己嫌悪になったことはありませんか?
僕は、何度もあります。
10年前くらいまでは「気合が足りないだけ」と、根性で乗り切ろうとしていましたが乗り切れず、自己嫌悪のスパイラルに。
気分や心の持ちようとは関係なく、自分をもっとうまくコントロールできるようになろうと色々と勉強しました。
モチベーションコントロールの方法については色々あるんですが…
今回はその中でもかなり効果的な「具体性を上げる」という事に絞って、テクニックを紹介させてもらいます。
実践すれば、気分の波とは関係なくギターが練習できる上に、人生の様々な局面でも役に立つと思うので、ぜひ参考にしてください!
目次
結論。行動の具体性を上げればいいだけ
これ一言で片付いてしまうんですが、徹底的に具体性を上げるだけで人間は行動ができるようになります。
例えばこんな感じ…
- コードを練習する⇛Cコードの薬指の動きに慣れる
- Cコードを練習する⇛C,G,F,Cの順番で4拍ずつ弾く。「GとF」は失敗しても気にしない。Cの時だけは必ず右手のピッキングを間に合わせる。音は気にしない。
- 50時間練習する⇛一ヶ月のうち週に5日は2,5時間練習する。
など。
具体性を上げるっていうのはこんな感じです。
これだけで動きやすさが変わったり、
行動したい!と意欲が湧いてきたりするんです。
モチベーションが上がらない時ってこんな状況
モチベーションが上がらない時によく陥るのはこんな状況。
「具体性が足りないから」という事にフォーカスして、状況を分析していきましょう。
ほかの誘惑に負けて自己嫌悪
人間には、やらなければいけない事があっても「具体性が高い行動に引っ張られる」という性質があります。
例えば、ギターを練習しようと思っても…
- なぜかストラップの長さ調整を始める
- 音楽を聴きはじめてしまう
- 横にある「ギターマガジン」の特集記事を読んじまう
- ケータイが鳴ってラインを見てしまう
- そのままツイッターを開いてしまう
- たまたま目に止まった記事からネットサーフィンが始まる
などなど。
漠然と「ギターを練習する」よりも「具体性が高い行動」をついついしてしまう、というのが人間の習性です。
「自分はなんてダメな奴なんだ」と落ち込む必要はなく、そんな状況はそうなりやすいもの。状況を変えてしまえばいいだけなんです。
やらなければいけない事が多すぎる
もう一つよくあるパターンが、やらなければいけない事が多すぎて動けなくなる、という状況。
あれもこれも、どれもこれも。
沢山の「やるべきこと」のプレッシャーに押しつぶされ、結局動けなくなる。
もしくは全然関係のないことをやってしまう。
こういうパターンもよくありますよね。
これも、一つ一つの行動計画が具体的ではないため「大変すぎる」と錯覚しているだけなんです。
もっと具体的に行動を見直し、的確な優先順位をつけてしまえば、一気に気持がラクになるということは良くあります。
モチベーションが下がった時の解決方法
では実際に、モチベーションが下がった時の「具体性の上げ方」について紹介させてもらいます。
もし練習中にモチベーションが上がらなくても大丈夫!
ここに書いてることをそのまま実践すれば、かなり効果があるはずです。
具体性を徹底的に高めればいいだけ
モチベーションアップに「一つ一つの行動の具体性を上げる」というのは、かなり効果があります。
例を挙げると
ギター練習⇛ピッキング練習20分。
ピッキング練習20分を更に…
- ダウンストロークのピックの角度をまっすぐ(5分、同じコード進行をループ)
- アップストロークのピックの角度をまっすぐ(5分、同じコード進行をループ)
- ピックを全ての弦に均等に当てる練習(ずっとEmコードで5分)
- ダウン&アップ共にピッキングの軌道を同じ位置にする(Amコードで5分)
こういう風に、どんなことでも「具体性を上げる」というのは実践できるので、様々な場面で応用してみましょう。
「目標」を細部までリアルに決めてしまう
練習内容だけじゃなく、ギター全体の目標についても具体性を上げると、ギターに対するモチベーションはかなり安定します。
- 何のためにギターを弾くのか。
- その為には、どういう風な事を出来るようになればいいのか。
- それを出来るようになるためには、何をどういう風にすればいいのか。
こういう風に時間をかけて目標を考えていくと、それをする前と後で、自分の気持や考え方がかなり変わるはずです。
ちなみに「何をすればいいか分からない」という時もよくあるんですが…
そういう時は、調べることを目標にしたり、自分の「分からない事」をさらに具体的に「何がわからないことなのかを明らかにすること」を、目標にしてみるといいと思います。
今やってる練習の「目的」を徹底的に考える
「今やっている練習は、何のためにしているのか」を細かく考えることも、具体性を上げるために有効です。
例えば
そのコード練習をするのは…
- 左手側の低音部の押さえ方を訓練するためなのか
- 右手側の各弦の音量の粒を揃えるためなのか
- 左手の押さえ方の訓練をして音色を良くするためなのか
- 鳴りよりも、リズム面を強化してサウンドを良くするためなのか
という風に細かく考えてみたり、
さらにこんな風に考えてみることもできます↓
今日1時間練習するのは…
- 彼女(もしくは友人や家族の誰か。具体的に人物まで決めておく。)の前で、一ヶ月後までに、〇〇の曲を弾き語りするため
- 今、自分はその曲に必要なFが弾けない。CとGのコードチェンジをスムーズに弾けない。歌をうたい始めると、リズムが安定しない。
- 一ヶ月分の練習スケジュールを決めた。今日はFを練習する日。
- 一ヶ月までに完璧には押さえれなくてもいいので、指の形を作る事と、6~4弦までの音だけは鳴るようにする。
- そのために、今から15分は△△を意識して、〇〇の練習をする。
など。ここまで細かく決めておくと、
「モチベーションが下がって練習できない」という事はかなり発生しにくくなります。
ちなみに、上の1~5を考えてる時にモチベーションが下がったら…w
「5よりも4」「4よりも3」「3よりも2」と、より大きな内容を具体的にしていくとモチベーションが上がります。
特に、1の根本の目的を具体的にすることはとても大事。
ここに数日間~数週間、時間をかけてもいい位です。
これからする「行動」を事細かに書き出す
これも、上で紹介したこととと同じような方法です。
とにかく、具体的に書き出す。
あ、今まで言い忘れてましたが、書き出すことが重要です。
人間の脳は一度に沢山の事を処理するのが苦手なので。しかも脳は、メチャクチャ優秀な半面、勘違いや物忘れも多いので…
例えば…
- ギター・マガジンで情報収集をする⇛エフェクターについて知るために、○ページと○ページを読む
- ネットで調べ物をする⇛ダウンピッキングの軌道に関する記事を5記事見つける
- ギター練習を2時間する⇛コード練習を20分、教則本を読むのに30分、教則本にそってカリキュラムを進めるのに15分、メカニカルトレーニングを15分×2セット。その都度休憩や延長のために25分。
- メールの返信をする⇛〇〇と〇〇に返事を出す。新着メールのフォルダ分けをする。メールは読まない。
- 栄養補給をする⇛バナナを2本食べる。
と、ここまで具体的に行動することでかなり動きやすくなりますし、他の誘惑にも邪魔されないようになります。
さらには行動に優先順位を付けることもできますし、必要ない事にも気付くことができます。
補足ですが…
参考文献リスト
最後に、この記事を書くに当たって自分の体験に加え、参考にさせてもらった本を紹介させてもらいます。
これらの本は、ギターの練習だけじゃなく仕事や普段の生活の中でも活かせる事がたくさん学べるので、とってもオススメです!
読書が苦手な人でも、辞書代わりに持っておいて、困った時に参考にするなど柄言い方は色々。
是非チェックしてみて下さい!
まとめ
モチベーション低下を気合や根性、持ち前の資質で乗り切れる人が羨ましかったんですが、僕はダメでした。
それでも前に進みたくて、色んな事を調べながら実践し、効果があった方法を紹介してみました。
人それぞれ上手く行く方法は違うかもしれませんが、あなたの役にも立つことを心から願っています!
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