「手が小さいからギターを上手く弾けないかもしれない」という悩みを持つ方は少なくないでしょう。
そんな方のために以前「手が小さくてもギターは弾ける」という記事を作りましたが、これを読めば悩みが立ちどころに消えてしまうはずです。
悩みを吹き飛ばした後は実践が重要ですが、今回の記事では
・練習をしたいけど何をすればいいか分からない
・練習法が間違ってないか不安になる
・難しすぎて挫折しそう
という方に向けておすすめ教則本を紹介していきます。
前半ではギター歴20年以上・教則本購入100冊以上の僕の経験を総動員しながら・・
・そもそもギター用の教則本ってどんなもの?
・本当に効果が出るの?
・知るだけで失敗を防げる教則本の選び方
・効果に10倍の差がでる本の活用方法
という話をしつつ、後半からは厳選したおすすめの教則本を4種類に分けて紹介していきます。
おすすめの教則本は手が小さいという悩みを持つ方に向けて選びましたが、手の大きさに関係なく活用できるものばかりなので、「ギターを上手く弾けるようになりたい」という全ての初心者ギタリストにお役立ていただけるはずです。
文章量が多くなっているので、お気に入り登録などして定期的に参考にしてもらえると嬉しいです。
また、すぐに本をチェックしたい場合は以下のボタンから飛んでください。
目次
ギターの教則本ってどんなもの?
ギターの教則本とは、特定のテクニックを上達させるために作られた、楽譜と説明文の両方が載っているギター版参考書のようなものです。
価格帯は2,000円前後で、安いものだと1,500円くらいのものもあり、分厚い楽譜のようなものは3,000円以上することもあります。(上級者向けの専門書は¥5,000以上することもある・・ツラい・・)
書店にも置いてありますが見つけやすいのは楽器店でしょう。品揃えが豊富なお店には、様々なレベルやジャンルに合わせて、多種多様な教則本が置いてあります。
後半のおすすめでは教則本の内容によって「総合的な入門書」「曲がメインの楽譜集」「基本トレーニング集」「身体の使い方」に分けて紹介しています。
本を買った所で効果があるの?【メリット&デメリット】
これまでのギター練習を独学で進めてきた方にとって、教則本を使うことでどのくらい効果が上がるのか気になるところだと思いますが、教則本を上手く利用すれば飛躍的に技術を向上できると断言します。
しかし、ただ本に従って素直に練習すれば上達できるというわけではなく、自分に合わせて活用していくことがポイントです。
活用方法について考える前に、まずは教則本を利用することにどんなメリットとデメリットがあるのかを考えてみたいと思います。
メリット①いろいろなアイディアを知れる
ギターを始めてから、初めて知ったという事はたくさんあると思います。同じように、ギターを続けていると新しい発見がずっと続きます。始めた頃と1年後の知識量の差は何倍にもなるでしょう。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、シンプルな弾き方ひとつについても、初心者と経験を積んだギタリストでは、弾きやすい方法・キレイな鳴らし方・効率的な覚え方などの知識量は何10倍もの差があります。
独学で練習をしていると、回り道をして試行錯誤をしながら正解を見つけなければいけませんが、教則本を利用すれば、獲得するのに何年もかかってしまうようなアイディアを手早く見つけることができます。
メリット②無駄な努力を省ける
せっかく練習をしても、間違った方法を続けていると逆効果になる場合もあります。
回り道をするという事が悪いわけではありませんが、ヘンな癖を付けてしまったり、誤った思い込みのせいで正解とは真逆のアプローチをしてしまうと、永遠にゴールに辿り着けないことも・・
教則本は、そういった誤りに気付かせてくれる道しるべ的な役割も果たしてくれます。
メリット③テンションが上り、練習量が増える
これは1番シンプルで強力な効果でしょう。
自分で教則本を選び、これだ!というものを手に入れると、ビックリする程のやる気が湧いてきます。
練習時間は必然的に上がりますし、普段ギターのことを考える時間も増えるでしょう。
教則本は単純にやる気のブースターという使い方でも威力を発揮します。この効果は意外とあなどれません。
デメリット①難しすぎて挫折する
難しすぎて挫折するという壁は、教則本を使う時に限らず、マジメに練習をしようとした時にぶつかりやすいものです。
しかし、難しく感じるという壁は誰にも存在するもので、あなたが初心者だからというわけではありません。僕も毎回この壁と向き合っているから、心配ご無用です。
この対処法は「教則本の使い方」で詳しく触れています。
デメリット②視野が狭くなる
正解を知ってしまった時、その正解に縛られてしまうという事はよく起こることで、教則本を利用するとこの罠にハマってしまうことがあります。
上手くいく方法を知ると視野が狭くなり、気付かない内にその枠の中から出られなくなってしまいがちです。
正解はいくつもあるという事を理解して、定期的に新しい情報に触れる習慣を持っておけば、視野が狭くなりにくくなります。
ビックリするほど効果大【教則本の使い方4つ】
ギター練習で教則本を使う際のメリットとデメリットについて紹介した後は、具体的な活用の仕方を紹介していきます。
本を手に入れて満足し、漠然と取り組むよりも、ポイントを明確にして練習に取り入れるのでは雲泥の差が生まれるので、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
使い方①辞書のように使う
「最後まで読めたことがないから読書は苦手」という人は多いと思いますが、読書が好きな人でも本を最初から最後まで全て読んでいるわけではありません。(実用書系は特に)
ギターの教則本に取り組む時も同じことが言えて、最初から最後まで手を付けなければ習得できないということはありません。
私は20年以上ギターを弾きながら、100冊以上の教則本を買っていますが、最初から最後まで取りんだものはたった数冊です。あとは全て役に立ちそうな所だけをつまみ読みしているだけ。
自分に必要なところだけをピックアップし、重点的に使う。
「困った時や気になる事が出てきた時に辞書のように使う」という心持ちでいると、教則本を手に入れたプレッシャーから開放されて、ワクワクした気持ちで教則本と向き合えるようになります。
使い方②頑張るよりも、続ける
本を手に入れると「〇〇ヶ月は頑張ってこれに取り組もう!」という気持ちが湧いて来ることがあります。その意気込みと取り組みは素晴らしいですし、チャレンジしがいも大いにあります。
しかし、途中で疲れてしまった時には是非「頑張るよりも、続ける」という言葉を思い出してください。
技術上達に必要なのはスプリンター筋ではなくマラソン筋で、長い時間をかけて淡々と取り組む習慣が威力を発揮します。
また、どんなに良い教則本でも1人で取り組んでいるとつまずく箇所が出てきたり、飽きてしまう瞬間が出てきます。1つの本に集中して取り組むよりも、他にも練習項目を準備して、気長に向き合いましょう。
使い方③不真面目に取り組む
これも非常に大事な考え方です。教則本には練習を進めやすいように、基本フォームや目標テンポが細かく設定してある場合が多いです。
参考にすることで弾きやすくなるという時にはガイドラインとして大いに活用すれば良いのですが、その設定が難しい時には思い切って無視をしましょう。
他にも今の自分に難しいと感じる部分などは思い切って飛ばしたり、できるようになった項目を自分なりに組み合わせ、楽しみながら進めていくというやり方も有効です。
使い方④関係なさそうな所も読む
教則本にはメインの課題の合間などに、様々なコラムが掲載されていることが多いです。そういった箇所には、自分ではなかなか気付けないような話が載っている場合があり、思わぬ収穫があります。
練習とは別に、時々いろいろなページを眺めながら、なるほどなぁという具合に読み進めていく事も重要です。
知らなかった単語や新しいテクニックを見つけられることが多いので、教則本は弾くためだけではなく、読み物として楽しむという使い方もしてみると良いと思います。
教則本を選ぶ時のポイントは5つだけ
ギターの教則本について色々と紹介してきた最後に、実際に教則本を選ぶ時のポイントをお伝えします。
手に入れた後の活用方法を知ることも大事なのですが、教則本の選び方も同じかそれ以上に大事なポイントです。
実際に教則本を入手する前に、是非これらのポイントを参考にしてください。
選び方①自分のレベルに合ったものを選ぶ
さっそくこれが1番大事なポイントです。教則本は数多くの種類があり、様々なレベルに合わせた内容のものが存在します。
これをできるようになりたい!という視点も大事ですが、それ以上に大事なのは自分のレベルに合った難易度の本を選ぶことです。
まず、自分に弾けそうな内容のものをリストアップして、それから方向性を絞っていくという選び方がいいでしょう。
選び方②自分の興味を優先する
自分のレベルに合ったものを選ぶというポイントと矛盾してしまうかもしれませんが、自分の興味を優先することも大事です。
興味があれば「少し難しくても頑張ろう」というやる気が湧いてきたり、その教則本と向き合うモチベーションが長い間維持することがあるからです。
地道な練習用と、未来のために少し背伸びしたものを組み合わせて購入するというのが理想的な方法です。
選び方③なるべくCDやDVD付きのものを選ぶ
音源や動画は学習する時に非常に役立ちます。文字や楽譜だけに比べて情報量が圧倒的に多いからです。
現在はほとんどの教則本にCDやDVDが付いていますが、中古で購入する時には付いていないことも多いので、手に入れる前にしっかり確認をしましょう。
選び方④いくつかの候補の中から自分に合うものを選ぶ
普段から楽器屋さんや本屋さんに足を運び、色々な種類の教則本を眺めておくと、それだけでも得られるものは多いはずです。
タイトルを見るだけでも新しい単語を知れますし、今まで知らなかったようなテクニックを知れたりと学べることがあるからです。普段から色々な本をチェックするというのも、自分に合った教則本を選ぶ際に役立ちます。
沢山の候補をピックアップして、その中から自分に合う教則本を選びましょう。
選び方⑤1冊だけで満足しない
基本的に、1冊で自分の課題が全て解決するというような教則本はありません。ギター上達の道は様々なテクニックの組み合わせで進んでいくもので、自分のレベルも変わっていくからです。
また、いま目の前の課題を克服したいという時には1冊で解決することもありますが、同じような本でも複数持っておくと視野が広がり、上達を早めてくれる効果があります。
僕は本を選ぶ時に数冊まとめて購入することが多いですし、本が増えれば増えるほど確実に知識量が上がり、不安になることが減っていきます。
手が小さな初心者ギタリストにおすすめの入門書【3選】
それではここから、おすすめの教則本を「総合的な入門書・曲がメインの楽譜集・トレーニング集・身体の使い方」の4つに分けて紹介しています。
はじめは、初心者なら必ず1冊は持っておきたい入門書を3つご紹介。基本的なことを網羅しつつ、たまに上級者でも知らないような内容も載っていたりするから侮れません。
また、本によって細かい内容が違うので、入門書を数冊手に入れて、同じテクニックについて様々な角度から取り組んでみるというのも非常に有効です。
①手が小さめでも楽しく上達できる! アコースティック・ギター入門
「手が小さめでも楽しく上達できる! アコースティック・ギター入門 【CD付】」
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
重要度 | ★★★★☆ |
手が小さいギタリストのために作られた入門書で、著者は手の大きさが15センチとかなり小さめながら、プロとして活躍している女性ギタリストのYUKIE先生です。
小さい手をどのように使えば上手くギターを鳴らせるかというコツだけでなく、手が小さなギタリストが共感できるようなあるあるネタまで載っているので、様々な不安を解消できるはずです。
コード練習からソロギターまで取り組むという幅広い内容になっており、1冊で色々なギターの弾き方を知れるでしょう。
手の小ささを克服するための弾き方は特別なことではなく、良いフォームを研ぎ澄ませたり、ムダな動きを省くという基本的かつ非常に重要なことばかりなので、全ての初心者ギタリストにも役立つことは間違いありません。
この「手が小さめでも楽しく上達できる! 」シリーズはエレキギター版も出版されているので、エレキを弾く方はこちらをチェックしてみてください。
②できる ゼロからはじめるギター超入門
「できる ゼロからはじめるギター超入門 (はじめる前に観るDVD付) 」
難易度 | ★☆☆☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
重要度 | ★★★★★ |
アコギ入門書の超定番を紹介しておきます。右も左も分からない超初心者ギタリストのために、やさしく丁寧な解説が満載ですが、これが手の小さなギタリストの参考になることばかりになっています。
人差し指だけでコードを弾く方法や、中指と人差し指の2本だけでコードを弾く方法にかなりのページ数が割かれており、基本的なことでつまづく事はまずないでしょう。
弦の交換方法からストラップの付け方という基本中の基本のことまで載っている上に、図や写真が多めで大きな文字で書いてあるというのも心理的なプレッシャーを解消してくれます。
これは手の小さなギタリストだけでなく、始めたばかりの超初心者ギタリスト、基本をおろそかにしてきた中級ギタリストの方にもおすすめの1冊です!
超基本の入門書を見比べながら、どれをおすすめしようかと非常に悩みました。読めば読む程どれも分かりやすく、また、微妙に違う内容もそれぞれ知っておいて欲しいものばかりだったからです。
スペースの都合で紹介できませんでしたが、以下に本当ならこれも持っておいて欲しいという本を2冊載せておくので、合わせてご覧いただけると嬉しいです。
③ゼロからスタート 本当にやさしいエレキギター塾
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★☆☆ |
重要度 | ★★★★☆ |
エレキの入門書としての位置づけではなく、この本の中で細かく解説されている「パワーコード」というテクニックを知ってもらいたくて選びました。
パワーコードとは、通常のコードをシンプルにしたもので、押さえやすくて応用の幅も非常に広い便利なコードです。
2本か3本の指だけで押さえられるので、手が小さくても習得は簡単。アコースティックギターの教則本で紹介されることはほとんどありませんが、知っていると絶対に役立ちます。
仕組みを理解すればどんなコードでも応用可能で、僕はアコギで弾き語りの練習をしている時にパワーコードを覚えたのですが、驚くほど景色が広がりました。
パワーコード以外にも学べる所は沢山あるはずなので、エレキに興味がある・無しに関わらずおすすめです。
エレキギターの超入門書では、分かりやすさ・簡単さ・幅広さという点で以下の2冊がズバ抜けていたので、エレキ専門の方はこちらを参考にしてください。
手が小さな初心者ギタリストにおすすめの楽譜集【3選】
あるていど基礎が固まってきたら、同じテクニックで弾くことのできる曲を何種類も弾き、実践的に腕を磨いていくことが上達のコツです。
弾き語り~ソロギターまで、手が小さくても弾きやすい工夫がされた楽譜集を厳選して紹介するので、参考にしてください。
①ギター弾き語り「全曲セーハなし」「コード3つから」
ギター弾き語り「全曲セーハなし」「コード3つから」 すぐ弾けるはじめの1曲 J-POPベスト100
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
重要度 | ★★★★★ |
ギターを弾き始めた初歩の段階で覚えるコードを中心に、最大でも10個のコードだけで曲が弾けるように簡単なアレンジがされた弾き語り用の楽譜集です。
「C・G・Am」のコード3つだけでも弾ける楽譜も載っているので、楽しみやすいでしょう。
正確な小節区切りと参考リズムパターン、楽譜中のコードにも全てダイアグラム図が付いているので、曲らない曲だったとしても素晴らしい練習素材として活用できます。
手が小さいギタリストにとって立ちはだかる壁「Fコード」なしに弾ける曲だけしか載っていないので、安心して進められます。
「Fコード」を克服した後は、以下のかんたん曲集もおすすめです。Fコードを押さえられるようになったと言え、まだまだ沢山のコードを弾くのは難しいという際に、いい練習になるはずです。
②手が小さめでも楽に弾ける! 楽しいソロ・ギター
手が小さめでも楽に弾ける! 楽しいソロ・ギター 【参考演奏CD付】
難易度 | ★★★★☆ |
コスパ | ★★★☆☆ |
重要度 | ★★☆☆☆ |
こちらはギター1本で伴奏とメロディを同時に弾く「ソロギター」用の楽譜集で、難易度が高めですが、手の小ささを考慮したアレンジとアドバイスが沢山載っているのでピックアップしました。
ソロギターをマスターするためというよりも、効率的なフォームや弾き方を身につけるために時々ソロギターにも挑戦してみる。こんな練習をすると、コードを弾く際などに意外な効果が現れます。
息抜きや腕試し的に、普段している練習と並行して、たまに取り組むというのがおすすめの使用法です。
「ソロギターにはまってしまった」「この本がとても良かった」という方には、続編も発行されているので紹介しておきます。
手が小さくても弾きやすいアレンジが施された、スタジオジブリの曲ばかりが載っているのでジブリファンにもおすすめです。
③子供から大人まで楽しめる 気ままにお手軽ソロ・ギター
大きな譜面で見やすく弾ける 子供から大人まで楽しめる 気ままにお手軽ソロ・ギター (楽譜)
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
重要度 | ★★★★☆ |
手が小さくても、まだまだ初心者でも、1人でポロポロとギターを奏でる「ソロギター」に本格的に挑戦したい!という方におすすめなのがこの楽譜です。
先に紹介した「手が小さめでも楽に弾ける! 楽しいソロ・ギター」は、少し難易度が高いので(でも小ネタがいっぱいあってオススメ!)、曲をマスターすることよりもトレーニング本としておすすめしたいのですが、こちらは違います。
かなり難易度が低く設定されており、根気よく続ければ、手が小さくても、経験が浅くてもソロギターを弾けるようになるはずです。
もちろん、運指のトレーニングとして、時々チャレンジしてみるという使い方でも効果大ですよ!
ソロギターを基礎からみっちり勉強したいという方は以下の教則本も非常におすすめです。段階的に取り組めるだけでなく、載っている曲たちもかな~り難易度が低くなっているので、とても弾きやすいです。
トレーニング集はこの3冊で完璧です
筋トレのように、毎日コツコツ取り組むと確実に効果が出る基礎練習は行っていますか?手の小さい方は、手のひらの角度や指の使い方などを鍛えることが非常に重要です。
地味な反復練習を続けていると、特定のテクニックに磨きがかかり、難しくて出来なかったようなことが克服できるようになるので、ぜひ取り組んでいただきたいです。
ここからは、反復トレーニングをする際に役立つ教則本を紹介していくので、参考にしてください。
①究極のギター運指トレーニング
究極のギター運指トレーニング (CD付) (リットーミュージック・ムック)
難易度 | ★☆☆☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
重要度 | ★★★★☆ |
エクササイズ集をいくつも読みましたが、この本は特に難易度が低く、ゆるやかな段階で構成されているように感じました。
運指(左手の動かし方)を徹底的に鍛える内容になっているので、説明文やコラムを読みながら取り組むことで、左手の使い方を格段に洗練させられるはずです。
シンプルな課題をこなしながら左手のインナーマッスルを鍛え、ギターを弾くのに手の小ささはほとんど弱点にならないということを体感してほしいです。
以下に紹介しているのはベース用の教則本ですが、更にシンプルなフレーズが載っているのでこちらもおすすめです。
また、少し難易度を上げて運指に取り組みたい時には、2小節で完結するフレーズのみで構成された「フィンガリング革命」もおすすめです。
②アコギ基礎トレ365日!
アコギ基礎トレ365日! (CD付き) (アコースティック・ギター・マガジン)
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
重要度 | ★★☆☆☆ |
トレーニング本の中でも人気No.1の「基礎トレ365日!」シリーズのアコギバージョンを紹介しておきます。
シンプルなフレーズから始まり、応用フレーズや右手のピッキングを鍛えられるフレーズまで載っており、幅広い1冊を持っておきたいという方におすすめです。
中盤から少しテクニカルな内容も入ってくるので、テクニックを磨きたいという方がじっくり取り組めば、格段なレベルアップを望めます。
以下に紹介しているのは、トレーニング集の鉄板のような教則本です。基本的なトレーニング集は、先に紹介した「究極のギター運指トレーニング」とこれらを押さえておけば完璧だと思います。
③ギター「無移動コード・チェンジ」エクササイズ
ギター「無移動コード・チェンジ」エクササイズ そのままバッキングに使える実践パターン集!
難易度 | ★★★★★ |
コスパ | ★★★★★ |
重要度 | ★★★★★ |
難易度は何段か上がりますが、とても内容が深く、初心者であっても知っておくと役に立つことばかりだと感じたので紹介しておきます!
コードの仕組みを理解して、なるべく少ない移動でコードチェンジを行うという趣旨のトレーニング集で、少し頭は使いますがフレーズ自体はシンプルなものばかりです(リズムがやや複雑)。
コードをただ暗記するだけでなく、仕組みを知って応用したいという方には強い味方になるでしょう。
また、コードの仕組みを知り、様々なフォームを使えるようになると、手の小ささが全く関係なくなります。
フォームを制するものはギターを制す【身体論3選】
最後は、身体の仕組みや使い方と向き合うことのできる教則本を紹介します。
これまでに紹介したものは全て譜面がメインの教則本でしたが、これから紹介するものは文章中心のものもあるので、普段の練習と違う感覚で向き合えるでしょう。
①ギタリスト身体論 ー達人に学ぶ脱力奏法ー
ギタリスト身体論 ー達人に学ぶ脱力奏法ー 単行本(ソフトカバー)
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
重要度 | ★★★★★ |
ギターを弾く際のフォームや脱力がいかに大事かということを、数々のギタリストを例に取り、細かく解説している文章中心の教則本です。
正直、まだ何も分からない初心者の方よりも、フォームの大切さを痛感している上級者の方がこの本の威力や重要性に納得できるかもしれませんが、真剣にギターと向き合っている方すべてに強くおすすめします。
ここまで詳しく、徹底的にギターフォームを解説している本は他にありません。
この本の内容をそのまま実践すると言うよりも、ギタープレイに関わる身体の仕組みやフォームの重要性を理解しながら、自分なりのベストスタイルを追求していくという使い方がいいでしょう。
手の小さいギタリストの方には特におすすめの必読の1冊です。
ギタリスト身体論は続編も出版されているので、読んでみて効果を実感てきた方は以下の2冊もチェックしてみてください。
②グングンうまくなる究極のプレイフォーム
ギターマガジン グングンうまくなる究極のプレイフォーム 27の弱点を克服して一気にレベル・アップ!
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
重要度 | ★★★★★ |
20年以上前から人気のプレイフォームに特化した教則本で、トレーニング譜を弾きながらフォームを改善していくという内容になっています。
超初心者向けに特化した内容というわけでなはいので、所どころ中級者以上向けのテクニックの解説なども載っていますが、ギターの構え方から数ページに渡り写真付きで丁寧に解説されています。
手の小さい方や、コードを抑えるのが難しいと感じている初心者の方は、左手のフォームを改善するだけで驚くほど弾きやすくなるのですが、この本には図が多く載っており、フォームの良し悪しを判断しやすいです。
練習フレーズとフォームについての解説が両方載った丁寧な教則本なので、長いあいだ使い続けられるでしょう。
DVD付きの最新版も発売されているので、2冊とも揃えておけばかなり心強いはずですよ。
③音楽演奏家のカイロプラクティック入門
「音楽演奏家のカイロプラクティック入門」–痛みが和らぐセルフケア解説書
難易度 | ☆☆☆☆☆ |
コスパ | ☆☆☆☆☆ |
重要度 | ☆☆☆☆☆ |
この本だけはまだ読んだことがないため難易度~重要度の評価をできなかったのですが、非常に気になったので紹介させてもらいます。
上手に弾くことではなく、身体が痛くならないプレイフォームについて解説されているようですが、実際の演奏に活かせる知識が満載であることは間違いないでしょう。
特に魅力を感じたのが「カイロプラティック」の専門家の方が作っているという点で、信頼できる部分が多々あるはずです。
Amazonに沢山の高評価口コミが寄せられていたので、いくつか紹介しておきます。
まとめ
非常に長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
手が小さいギタリストの方にはもちろん、初心者ギタリストや、我流で練習してきて基礎の重要性に気付いた中級以上のギタリストの方にもおすすめな本ばかりなので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
さいごに、以下の記事もおすすめなのでご一読いただければ幸いです。