ギターを上手くなりたい!と、気合を入れて猛練習。
最初の内は、歯を食いしばりながらも、充実感と共に練習を続けれるけど…
いつのまにか疲れ気味になり、最終的にはやる気ゼロで現実逃避。そして自己嫌悪。
こういう事ってありませんか?
僕はよく、こんな状態に陥ってました。
たったこれだけの努力も続けれない自分って才能ないんだな、って勘違いしていました。
モチベーションについて勉強するまでは…
その後、心理学や脳科学の勉強し実践してみたんですが、それによって、今までの悩みが嘘のように解決し、常にヤル気にみなぎった自分を維持できるようになったんです。
今回は「モチベーション低下」のメカニズムや、その対策方法について、科学的な解説や参考文献と共にいろいろご紹介!
- 自分を上手く操り、もっと成長したい人
- 毎日をワクワク充実して過ごしたい人
- いつもパンクしてしまう人
- よく無気力になり自己嫌悪に陥る人
- 苦しくても、もっと頑張らなくちゃと自分に鞭打ってる人
- 自分は才能無いと勘違いしている人
に、ぜひ読んでもらいたい記事です!
目次
「モチベーションの低下」は人間として自然な反応
まず知っておいて欲しいのは「モチベーション低下」は人間として自然な反応だということ。さらに、頑張っている人ほど起こりやすいんです。
「自分はなんて意思が弱いんだ」と嘆くのは大間違い。
モチベーション維持の対策を知る前に、モチベーション低下が起こる仕組みを知りましょう。
モチベーションが下がる仕組みを科学的に解説!
少し専門的な言葉を使いますが、心理学の世界では、心理学者ロイ・バウマイスター博士が提唱した「自我消耗」という言葉があります。
人は、何かを無理やり頑張ったあと、次の難題が降りかかると、
- セルフコントロールをしたくなくなる
- セルフコントロールを上手くできなくなる
という事が実験で証明されていて、
強い意志を持ち続けたり、セルフコントロールの努力には限界があり、それら(意志・努力)のエネルギーが低下していく事を表した言葉です。
人は無理な努力は続かない生き物なんですね。
ちなみに実験としては
- 考えたくないのに無理に考える
- 感情的な反応を抑えながら感動的な映画を見る
- 配偶者や恋人の失礼なふるまいに寛容に応じる
上のような、セルフコントロールを消耗する(努力や強い意志を要する)行動をさせられた後には
- ダイエットを止めてしまう
- 衝動買いに走る
- 挑発に過剰に反応する
- 力のいる仕事をすぐに投げ出す
- 意思決定の判断を誤る
などの失敗をしてしまう。という実験データがあるそうです。
頑張りすぎると「自我消耗」に陥り、自我消耗に陥った後は、どうしてもモチベーションは下がりやすくなるし、やる気も起きにくくなる、ということです。
モチベーション低下は、あなたの怠け心のせいではなく、頑張った後の自然な反応とも言えます。
モチベーション維持のカギはウィルパワーにあり
ちなみに自我消耗は、脳の前頭葉・前頭前皮質にある
- ウィルパワー
- 意志力
- 集中力
などと呼ばれるエネルギーが、大きく関係しています。
強い意志を伴う努力や、セルフコントロールを続けるとウィルパワーを消費します。※他にもストレスや複雑な考え事でもウィルパワーは消費されます。
そして自我消耗は、ウィルパワーの減少によって発生しやすくなるんです。
このウィルパワーは有限。
睡眠によって回復されるまで減り続けます。節約することはできますが、一日の中で大幅に回復する事は無い、と考えていた方がいいと思います。
ちなみに、ウィルパワーの総量は、瞑想などのトレーニングで鍛えることもできますが、人それぞれに致命的な差は無いとも言われています。
ウィルパワーの量を嘆かなくても、使い方を工夫しさえすれ大丈夫、ということですね!
モチベーション維持のために有効な対策
- モチベーション維持のカギはウィルパワー(集中力・意志力)
- ウィルパワーには総量がある
- ウィルパワーはセルフコントロールの持続やストレスなどで減少する
- ウィルパワーを使いすぎると「自我消耗」に陥り、やる気が無くなったり、うまく行動できなくなってしまう(モチベーションの低下)
という事が分かりました。
ここからは、やる気を維持するために「限界がある自分の操り方」について色々解説させてもらいます!
充分に休む
まずこれが一番大事!
睡眠不足や疲労は、ウィルパワーの量や消費速度に大きな影響を及ぼします。
稀に、睡眠時間が2~3時間でも大丈夫な「ショートスリーパー」というタイプの人もいますが、それは全人口の数%ほど。
ほとんどの人は一日に7~8時間の睡眠が必要です。
短い睡眠は体力的に大丈夫だとしても、頭脳や精神面には大きな影響を及ぼします。充分な睡眠と、なるべく昼寝の習慣も取り入れましょう。
ちなみに午後に20分の仮眠をすると、3時間分の睡眠と同じ効果が得られると言われています。
時間を区切る
人間の集中の限界は長くても90分~2時間程度、と言われています。しかもそれは、乗りに乗っている時の話。
ほとんどの状況ではもっと早く、集中は途切れます。
そして、一定時間が経ち、集中が途切れても作業を続けるとウィルパワーが大量に消費され始めるので要注意。
ここ、大事なとこですね。
練習を始めて一定時間を過ぎると、ウィルパワーは大量に消費され始める、という事を覚えておいてください。
ですので、時間を区切り、こまめな休息を取ることはとても重要。
僕は25分集中練習して5分休憩する「ポモドーロ・テクニック」という方法をいつも使っています。これを続けて6~8セット(3・4時間)ほど。
世界で活躍する、トップバイオリニストの一日の平均練習時間は約4,5時間というデータを参考にして、4時間半を目安に練習することにしています。
ただし「フロー」という超集中状態に入れることもあって、その時は、ウィルパワーはほとんど消費されないとも言われていますが…それについてはまた別の機会に。
自分に優しくなる
ウィルパワーは、イライラしたり、不安になったりという、ネガティブなストレスがかかることによって、大きく消費するとも言われています。
- なんで自分はできないんだろう
- 自分ってダメだな
- あ~、またやってしまった~
と、考えるクセが付いている人は要注意。
その思考がウィルパワーを余分に消費し、「自我消耗」やさらなるモチベーション低下を招きやすくなります。
疲れた時や、頑張りすぎてウィルパワーを消費してしまった時は、努力をした証拠。まずは自分を褒めてあげ、充分な休息を取るようにしましょう。
自分に優しく立ち止まる習慣を続けていくと、最初のうちはサボったような感覚になりソワソワするものですが、
大きな視点で見た時に、確実な効果を実感できる事をお約束します。
参考文献
この記事の内容は、以下の本を参考にしつつ、自分の生活の中で試してみた事を紹介してみました。
ギター上達のためには、自分を上手くコントロールする事が大きな武器になります。詳しく知りたい時は、じっくり読んでみてください。
どの本も、一生役に立つはずです。
- 「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン
- 「スタンフォードの自分を変える教室」ケリー・マクゴニガル
- 「自分を操る超集中力」メンタリストDaiGo
まとめ
まず、人間は無理な努力を続けることは不可能、と知りましょう。
安心してください。
そして
- モチベーション低下は「自我消耗」によって起こりやすくなること
- 「自我消耗」はウィルパワーという脳内エネルギーの消費によって引き起こされること
- ウィルパワーの量は決まっていること
を知り、適度な休息と、効率的なウィルパワーの使い方を意識する事で、モチベーション維持に努めましょう。
そうすることによって、あなたのギター上達のスピードは更に加速するはずです。
楽しくギターと向き合い、ワクワクした毎日を。
応援しています!
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