- ジャズってなに?
- ジャズという音楽、なんとなく興味はあるけど…奥が深すぎそうでどこから手を付けたらいいか分からない
- ジャズをやってみたい
- ジャズをやり始めたけど、色々チンプンカンプン…
という時に、
「これを1冊読めば、かなり疑問が解決する」
というマンガがあるので紹介します。
講談社
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ジャズの歴史やジャズプレイヤーが、分かりやすく紹介されていて、ジャズの知識を得れるばかりじゃなく、ミュージシャンとして色々な探究心をくすぐられるはず。
僕は10年以上前にこの本と出会ったんですが、今だにかなり重宝しています。
この本を読めば…
など、色々理解ができるはず。
また、自分にピッタリの「ジャズ名盤」や「お手本ミュージシャンとの出会い」も待っているかもしれません。
今回の記事では「Jazz It Up!マンガまるごとジャズ100年史」について、内容解説やよかったポイント、口コミのまとめなどをご紹介!
目次紹介だけでも、いろいろと音楽的に重要な単語が満載なので…
駆け出しミュージシャンなら、このページを少し見るだけでも勉強になると思いますよ~
目次
まずは内容の紹介から!
まずはこの本の中身について色々解説させてもらいます。
この1冊だけで、入門編としては、かな~り多くの基礎を知れると思うので、かなりオススメです!
もくじ紹介
もくじを軽く紹介させてもらいます。
- プロローグ ジャズ創世記~南北戦争、ニューオーリンズ、クレオール
- 第1章 ジャズの聡明 1900年~1930年代
- 第2章 大いなる過渡期 1940年代
- 第3章 モダン・ジャズ時代 1950年代
- 第4章 混乱の中で花開くジャズのルネサンス 1960年代
- 第5章 フュージョン・ジャズ 1970年代
- 第6章 ジャズの多様化と自己啓蒙 1980年代以降
- 本書に登場する主要アルバムリスト
- ジャズ・ジャイアンツ年表
- 人名・グループ名索引
ジャズの事を知りたい初心者にとっては、この流れを見るだけでも結構勉強になる気が…w
ジャズはアメリカで生まれ、発展した音楽なので、同時にアメリカ史の勉強にも少なからず役に立つはず。
アメリカ社会や国民の生活、文化がどのように発展していき、それによってどのようにして音楽が生まれたのか。前半はそんな内容な気がします。
後半は、それから音楽がどのように発展していき、芸術としてどのように進化していったのか。
全体の流れを知る上で、非常に分かりやすくまとめられているんです。
登場ジャズアーティストは250名以上
巻末のリストだけでも、かなり役に立つはず。
人名・グループ名索引のページでは、ジャズを語る上で外すことが出来ない主要なミュージシャンの名前が250名以上も掲載されています。
年表と合わせて、利用することで自分で探求を深めていく手がかりになります。
また、アーティストごとにまとめられた、ジャズの流れで主要なアルバムリストも面白いです。
もちろん、抜けや偏りはあると思いますが、参考にする上では十分すぎるほどの資料です。
ここが良かった!と思うポイントとマイナス面
「Jazz It Up!マンガまるごとジャズ100年史」を読んでみて、ここが良かったと思うポイントと、イマイチだと感じた点をまとめてみます。
ここが良かったと思ったポイント
まず、この本のおすすめポイント。
個人的に素晴らしいと思ったことを紹介させてもらいます。
とにかく内容が濃い
全部で300ページ超え。とにかく内容が濃くて読み応え十分です。
気になることが、かなりの確率で解決します。
文字数も多いので、マンガというより、とても図解が多い参考書と言っても過言ではないほど。
ちゃんと読もうと思ったら1・2時間では読みきれないボリュームです。
重要ワードの背景や意味が分かる
単に出来事の羅列ではなく、
エピソードやミュージシャンの心情、社会の流れがストーリーとして紹介されているので、とても分かりやすいです。
「ビバップ」や「クール・ジャズ」はどのような背景を持って生まれ、どんな意味なのか、かなり詳しく理解できますよ!
ミュージシャン同士の交流も描かれているので、アルバムのウラに隠されている秘話なども知れて面白いです。
ツウが知っているような情報を、手軽に、分かりやすく知れますよ♪
音楽を聴こうと思うキッカケが増える
- なぜその音楽が生まれたのか
- ミュージシャンやアルバムがどんな流れの中で生まれたのか
こういった事が分かると、今まで敬遠していた音楽も「聴いてみようかな」というキッカケになりますよね♪
色んなアーティストの音楽に触れるキッカケが増えて、メチャクチャ勉強にも楽しみにもなると思います!
知りたい情報を探しやすい
マンガは次から次に、重要ワードやミュージシャンの名前が出てきて混乱するんですが…
- 巻末にミュージシャンが登場するページが載っていたり
- 年表が載っていたり
- 時代ごとに物語が区切ってあったり
するので、辞書のように探しやすいです。
この本2,000円もしないんですが(中古だったらもっと安いはず)、よくこの値段で、これだけ分かりやすい構成を作れたなぁ、と感動しちゃいます。
マイナスポイント
いいことばかり紹介しても、信ぴょう性に欠けるかも知れないので、気になった点をいくつか挙げさせてもらいます。
文字数が多いので読みにくい
まず、マンガとしては文字数がかなり多いです。
1ページ読むのに数分はかかるかも。
本を読むのが苦手な人は、ちょっと手こずるかも知れません。
ただ、これはマンガとして読んだ時に読みにくいのであって、情報を知りたいと思って読む分には、かなり読みやすい部類に入ると思います!
「マンガとして全体を一気に楽しむ」というよりも「参考書や図鑑、辞書」として知りたいことをその都度調べる、という使い方がオススメです。
分厚いので重く、持ち運びにくい
- 全部で300ページ超え
- A5サイズ
- 約600グラム
と、結構かさばるサイズなので、持ち運びには向いていないかもしれません…
純粋に物語としては面白みに欠ける
エンターテイメントとしての音楽漫画、例えば
などに比べると、ストーリーの面白さは格段に劣ります。
まぁ、そもそもマンガの目的から違うからなんですが…
マンガとして楽しみにするよりも、分かりやすい参考書として楽しみに開きましょう。
ただ、ミュージシャンどうしのエピソードやストーリーはかなり面白い(インタレスティング)ので、期待しても裏切られないと思います!
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口コミ・レビューのまとめ
アマゾンに寄せられていたカスタマーレビューの中から、いくつか抜粋してコメントを紹介させてもらいます!
全体としては7件の口コミ、5点満点中「4点」と、まずまずの高評価でした!
ジャズの歴史はアメリカの歴史、という友人のススメで購入。ジャズの人物相関など、わかりやすくまとめてあると思います。登場人物に偏りがあり、個人的に好きなジャズメンが注目されてなかったのが残念かな。マンガなので面白く読めます。
この本にいわゆる「マンガ」としての面白さを期待して購入すると間違いなくガッカリしてしまうと思います。本書冒頭で著者の方自身がそのことには触れていますがジャズに詳しい漫画家さんが書いた本ではなく絵のうまいジャズライターさんが書いた本です。
ただ上記の事をふまえた上で読めば非常に面白い。
JAZZの変遷に興味が出てきたJAZZ初心者(ボク)にはかなり楽しめる内容になっています。JAZZの創世記から1980以降というくくりになっていますが各時代を代表するミュージシャンのエピソードを読みながらJAZZの変遷を追いかけていくことができます。
クラシックの合間の息抜きのようにジャズを聴いている評者は、一応これでもジャズファン20年を数えるが、いまだにビギナーに過ぎないともいえる。
本書に登場するジャズ奏者たちの名はほとんど知っているものの、彼らの全てのアルバムを聞いているわけでもなく、ましてここに描かれる彼らの人生については知らないことのほうが多かった。そういう点で評者には、この概ね軽妙に描かれたジャズ、およびジャズ奏者の通史は格好の入門書になった。日本の評論家の書いたもので、これほど読みやすくストレスのない入門書はなかったと思う。
成功の第1点は、アルバム(レコード)ではなく、奏者を中心に描いたところがよかったのではないか? それでも有名なアルバムは、その多くが紹介されていて、大半はすでに聴いた物。その製作過程と奏者たちの葛藤という属人的なエピソードが絡み合って、奏者への興味とジャズ史が上手く重なり合い、ジャズの流れも俯瞰できるという塩梅だ。
まあ、何よりも超個性的なキャラクターが次々と登場するのだから、面白くないわけがない。アメリカ史総体からすると、背景が捉えきれていない部分があるにしても、また、黒人の闘争史として不満なところがあるにしても、これは相当に考え抜かれたプロットをもっており、マンガとしてもなかなかいけるように思った。
長めのコメントをそのまま転載させてもらったんですが…
内容を想像しやすいかと思い、そのまま転載させてもらいました。
更に詳しく口コミを知りたい方はアマゾンの商品ページをチェックしてみて下さい!⇛「Jazz It Up! マンガまるごとジャズ100年史」アマゾン商品ページ
書籍情報
最後に本の詳細情報を紹介させてもらいます。
発行は2008年と少し古いですが、内容は1990以前の出来事をまとめたものなので、古さは全く感じないはずです。
Jazz It Up! マンガまるごとジャズ100年史 | |
著者 | 南 武成 |
値段 | ¥1,800+税 |
出版日 | 2008年8月29日 |
ページ数 | 328ページ |
出版社 | 講談社 |
本のスタイル | 文字数かなり多めのマンガ |
アマゾンの中古品だったら、送料含めて¥1,000前後で買えるのでお買い得。
この内容と読み安さでは破格です。
僕もずっと持っていますが、手放す予定はありませんw
まとめ
最後に関連本を紹介して終わります。
どちらもマンガじゃありませんが…
西洋音楽史は、クラシック音楽の歴史についてまとめられたもの。
クラシックは、現在のポピュラー音楽の源流になっていたり音楽理論の基礎になっているジャンルなので、クラシック音楽家じゃなくてもギタリストや全てのミュージシャンにとって、重要な情報です。
ブルースの歴史はギタリスト必見!
ギターとブルースは切っても切れない関係なので、要チェックです。
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