ギターでコードを弾き始めたら、コードネームや左手の押さえ方、一本一本の音の響き方など、色々気になる事が出てくると思うんですが…
何よりも、リズムを気にしてください。
そうすると必ず上達スピードが上がります。
どうしても「リズム以外の事」に気を取られがちになってしまうんですが、ギターはリズム楽器とも言われ、リズムが占める要素は大きいんです。
今回の記事では「リズムの大切さ」と、初心者が意識すればいい「リズムの基本の考え方」について色々解説させてもらいます。
「練習してるのに思うように上達できない」という人は必見!
また、「まだ実際に弾き始めていない人」「練習を始めて間もない人」が読んでも役に立つ知識だと思うので、ぜひ読んでみてくださいね~
目次
リズムって超大事なんです
リズムが大事と言われても、ピンと来ないかもしれません。
まずは「リズムが大事なんだ」と理解してもらえるように、色々話をさせてもらいます。
音楽の3要素
音楽の3要素は
- メロディ「=旋律」
- ハーモニー「=和声」
- リズム「≒律動」
と言われています。
ものすごく簡単に説明すると、メロディは音の高さ、ハーモニーは音同士の関係性、リズムは音が鳴るタイミングや時間といったところ。
ギターで言うと、ギターソロがメロディ、ギターコードの響きがハーモニー、音のタイミングがリズムです。
3要素の中でもリズムが一番大事
メロディを弾く時もハーモニーを奏でる時も、リズム無しでは成立しませんが、リズムを鳴らす時はその2つが無くても成立するんです。
ドラムとか、まさにそれですよね。
ギターでも、左手を軽く握り、音が鳴らない状態で右手でリズムを刻むと音楽になります。もうこの時点で「リズムが大事」と言っても、分かってもらえるかもしれません。
更にもう少し説明すると、音楽を生で聴く時の事を想像してほしいんですが…(クラシックとか)
ぶっちゃげ、正しい音を鳴らしているのか、楽譜通りに鳴らしているのか、アレンジなのか間違いなのかって、旋律だけじゃ分かりづらいと思うんです。
でも、急に音が止まったり、テンポがいきなり遅くなったりしたら、分かると思うんです。演出なのか?と思うことはあれ、変化にはすぐ気付けると思うんです。
それだけリズムって、分かりやすいものなんです。直感的に判断できるものであり、メロディやハーモニーを含む、大きなものなんです。
ギターでコードを弾く時も、それは一緒。
リズムを大事にしましょう。
リズムが成立していれば、他の要素(上手く押さえれてない、音が鳴らない)が欠けていても音楽は何とか成立しますが、リズムが成立していなければ音楽は成立しません。
まずはリズム=右手のタイミングを大事にしましょう。
音楽さえ成立させれていれば、他のものは徐々に付いてきます。
ギターコードを弾く時の重要なリズムの3ポイント
リズムが大事と言われても「じゃあ、どうすればいいか」分からないかもしれないので、意識する3つのポイントを挙げておきます。
- 一定のテンポで
- 止めない
- 可能な限りゆっくりなスピードで
まずは、コレをしっかり意識して下さい。
ある程度コードの形や曲を覚えてきたら、リズムに乗せて弾きはじめると思うんですが、左手の押さえ方や音色を気にしつつ、止めずに、一定のテンポで弾くことを大事にして下さい。
変な音が鳴っても、手が追いつかずコードフォームを作れなくても、止めずに一定のテンポで右手を弾き続けましょう。
それを続けていると、だんだんと左手も追いついてきます。「左手が上手く出来てから右手を合わせる」スタイルだと、止まったりテンポが変わるクセが付いてしまって後々苦労します。
あとはスピード。
リズムの基本編の記事の「音符だけじゃ速さは分からない」という所でBPMの事に付いて触れているんですが、自分でBPMを設定して(心の中でこのくらいのテンポと決めるだけでOK)、可能な限りゆっくり弾きましょう。
ギターコードを弾く時は、まず拍子を意識しよう
ある程度弾けるようになってきたら、リズムのことをもっと具体的に考えるようになると思うんですが、
リズムの事を考える時はまず「拍子」と「拍」を意識しましょう。
音符の種類やリズムパターンなど考えれることは色々あるんですが、拍子の理解無くして、拍子の感覚が身に付かずしてリズムを深く理解することはできません。
「拍子」と「拍」のことについて、説明させてもらいます。
拍子とは
拍子とは「ある曲の中で一定の規則に従って、強弱の関係が同じ形でくりかえし続こと」です。
音楽之友社「新しい楽典」より引用
難しく聞こえますが要は、
- 「4つ数えたら一区切り」と決めること
- 「3つ数えたら一区切り」と決めること
こういうことです。
「4つ数えたら一区切り」は4拍子で、「3つ数えたら一区切り」は3拍子です。
拍子記号について
拍子記号の上の数字は何拍子かを表しているんですが、下の数字は1拍の単位を表しています。
1拍という言葉は「1つのかたまり」という意味でしか無く、1拍だけでは「どの位の長さ・速さ」なのかを説明しきれません。
ですので、拍子を決めた後は「1拍の単位」を決める必要があるんですね。
拍子記号には
- 1拍を4分音符とする「4分の4拍子や4分の3拍子、4分の2拍子」
の他に、
- 1拍を2分音符とする2分の2拍子や
- 1拍を8分音符とする8分の6拍子
などが一般的です。もちろん、その他にも色んな拍子があります。
※普段耳にする音楽の95%以上は、4分の4拍子か4分の3拍子と思っててOK。基本的にこの2つの曲が圧倒的に多いです。
音符の種類・単位については、リズムの基本編で説明させてもらっているので、是非チェックしてみて下さい。
とにかく1拍を意識するだけでOK
- 1拍=4分音符
が基本という事を覚えておいて下さい。
※1拍を8分音符や2分音符と考える曲もあるんですが、ほとんどの曲では1拍を4分音符と考えますし、基本的に何の前提もない状態で会話をする時「1拍」は4分音符1つ分を指すことが多いです。
そして、とにかくまずは1拍を意識すること。
その曲は何拍子なのかを意識して、1拍を意識する。特に、1拍目のアタマを合わせる事を意識して下さい。
細かいリズムが弾けたとしても、1拍のアタマがずれていたらリズムは台無しになりますし、1拍を意識せずしてそれより細かいリズムは気持ちの良く弾けません。
とにかく1拍目、
1拍目のアタマを合わせる事を意識しましょう。
それを意識するだけで、メチャクチャいいギターを弾けるようになるはずです。
これはプロは必ず意識している(できてる)事なんですが、アマチュアである程度弾ける人でも出来てない人はかなり多いです。
拍のアタマが合ってるか合っていないかで、本当に聞こえ方が変わるんです。でも、それに気付いてるアマチュアはかなり少ない。でもこれは難しいことではなく、意識するかしないかの違いだけなのでぜひ実践下さい。
まとめ
音楽の大事な3要素は
- メロディ「=旋律」
- ハーモニー「=和声」
- リズム「≒律動」
その中でも一番大事なのは「リズム」
そして初心者がギターコードでリズムを気をつける時は
- 一定のテンポで
- 止めない
- 可能な限りゆっくりなスピードで
を、意識する。
それが出来たら
拍子を意識して、1拍目のアタマを合わせる!
どこに焦点を合わせるかで、音は格段に違ってきます。カッコいいコードをかき鳴らして下さい!
応援しています。
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