ギターはTAB譜のおかげで五線譜を読めなくても弾くことが出来るんですが、リズム譜の読み方を理解しておけば、上達スピードが格段に上がります。
音楽理論を知らないプロミュージシャンはいても、リズムの理解をしてないプロはいないはず。
基本的な部分を解説するので、しっかり理解しておきましょう。
目次
音符とは
まずは音符の説明からさせてもらいます。
今回はリズムにフォーカスして話していきます。
音符とは音の長短を表す記号
音符とは音の長短を表す記号で、五線譜に書き込むと音の高低も表すことができます。今回は音の高低の部分は割愛して、音の長さについて解説していきます。
音の長短とは、音の始めから終わりまで。
始めるタイミングだけじゃなく、終わりのタイミングも含みます。これを意識することはとても大事なので、是非覚えておいて下さい。
音符だけじゃ速さは分からない
これから音符の解説をしていきますが、
「音符の種類だけでは速さを表すことができない」ということを知っておいて下さい。
音の長さは相対的なもの。4分音符の速さが決まらない限りは、8分音符や16分音符など、他の音符の速さも決めることが出来ません。
極端な話、速さの指定がなければ、4分音符の速さをものすごく遅く設定することもできます。
そして、速さを指定したい時は、楽譜の始めに上のような表記をします。これは「4分音符は、1分間に60回鳴らすスピードで設定しましょう」という意味です。つまり、一秒に1回のスピードを4分音符にする、という事です。
「1分間に何回鳴らすか」の単位を、BPM(Beat Par Minute)と言います。Par Minute=毎分、Beat=打つ・叩くです。
BPMで速さを設定するのは4分音符が基本で、遅い曲だとBPM=60以下、速い曲だとBPM=300以上に設定することもあります。
「音符と数字、BPM=数字」どちらの表記でもOKです。
音符のスピードは「BPM」を設定して始めて決まる
と覚えておきましょう。
音符の名前とリズムについて
具体的な音符の説明をしていきます。
音符の名前
まずは音符各部に付いている名前から。
音楽の現場で使うことは少ないですが、紹介しておきます。
- たま=符頭(ふとう)
- ぼう=符尾(ふび)
- はた=符鉤(ふこう)
- 付点(ふてん)
と呼びます。
音符と休符の種類
それぞれの音符名称は以下の通り。同じ単位の音符を鳴らす長さと、休符で音を鳴らさない長さは同じです。
4分音符と4分休符
4分音符は全ての音符の基本になるので、一番に紹介しました。
4拍子が音楽の基本なので、4つに分けた内の一つを基準と定め、4つに分けたから4分音符。という説明をするようにしてるんですが、正式にはなんで4が基準になったのか知りません。ごめんなさい。
でも、4分音符が全ての音符の基本になるのは間違いないので、覚えておいて下さい。
名前には「4」と付いていますが、音の長さはこの4分音符を基準として「1」と考えます。
基本的に、1拍という時は「4分音符ひとつ分」の事を指します。
8分音符と8分休符
4分音符の半分の長さです。4分音符が4つに分けた音符だったら、8分音符は更にそれを半分に分け、8つにしたから8分音符、という訳です。
8分音符を2つや4つ並べる時には「はた」をつなげて書きます。
16分音符と16分休符
16分音符は8分音符を更に半分に分けた音符です。
これも2つや4つ並べる時には「はた」をつなげます。
ドラマーじゃない限り、これより細かい音符は使う機会が少ないですが、16分音符をさらに半分にした32分音符もあります。64分音符、128音符も存在するらしいですw
全音符と全休符
全音符は4分の4拍子のイメージから「4分音符4つ分の長さ」と説明されることもあるんですが、正しくは「1小節全部伸ばす音符」という意味です。
ただ、4分音符の長さを「1」とした時に「4」と数えられることが多いです。基本は4分音符4つ分と考えてOKです。
2分休符と2分休符
4分音符2つ分の長さの音符です。2分休符と全休符の違いが分かりにくいんですが、全休符は下向き、2分休符は上向きの四角です。
それぞれの音符同士の関係性
それぞれの音符の長さの相関関係を表した図です。このイメージを持つことはとても大事なので、しっかりイメージを刻んでおきましょう。
4分音符の長さを「1」と考えた時の、各音符の長さも載せておきます。
これは必ず覚えておきましょう。頭で考えて分かるではなく、パッと瞬間的に分かるくらいイメージを染み込ませて置きましょう。リズムは大事なんです。
付点音符について
付点音符というものも存在します。
音符や休符に付点を付けた時、
- その付点は、元の音符の半分の長さを意味する
ルールになっています。
4分音符(4分休符)に付点を付けると、付点の長さは4分音符(4分休符)の半分の8分音符(8分休符)になります。
付点はそれを付ける音符によって長さが変わるので、初めの内はややこしく感じますが、よく出てくるのでこれもしっかり覚えておきましょう。
まとめ
音楽の中でリズムはとても大事な要素です。
五線譜は読めなくても、リズム譜だけはしっかり理解できるようになっておきましょう。
ホントにホントに大事ですし、リズム譜を理解できるようになったら上達スピードが格段に上がるので。ファイト!
応援しています!
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